CONTACT
株式会社セカンドコネクト
〒399-0038 長野県松本市小屋南1-25-34
・DX化=IT戦略の内製化
・自社で必要なサービスやソリューションをコーディネートして導入していく
・SIerに任せずに自社で取り組んでいくこと
というような、記事を読みました。
SIerに任せていると、自社にホントに合っているのかわからないようなサービスを紹介されたり、
わからないことをいいことに、高額な運用保守費用を払わされていたり、こんなことって、日常茶飯事です。
なぜ、わかるかというと、私も元々SIerに居ましたからよくわかります。
記事を見ていると、DX化が進むと、自社で自社に必要なベストプラクティスを選定して、導入していくので、SIerとの付き合いを終わて、自分たちが主体となってITの導入を進めて行くべき、と書かれていました。
その結果、何が起きるかというと、SIerが淘汰されて無くなっていく、とも。
確かに、各社が自社の戦略を持って、IT投資をしていけたら理想的です。
ITはどの業界でもどの業種でも、切っても切り離せない要素であり、今から退化したいと思う人はそうはいません。
どうやらアメリカでは、もうこんな世の中になりつつあるのだとか。。
さて、日本はアメリカのように脱SIerを遂げて、真の意味でのDX化を出来るのでしょうか。
IT投資をする際、何かしらの課題があったり、目的があったり、様々ではありますが漠然と導入する会社はいないでしょう。
今までの日本では、やりたいことをSIerに伝えて、コーディネート提案してもらう、のような流れが普通です。
自分たちで、いろんなメーカーに声をかけてコーディネートして導入する、という企業はなかなかないです。
ない、というより出来ない、が正しいです。
ただ、DX化というのは、後者を進めて行ける企業になりなさい、というメッセージです。
このメッセージに忠実にやっていくなら、SIerに声をかけるのではなく、
自社に合うサービスを提供しているSaaSベンダーやソフトウェアメーカーに声をかけて、
要件を整理しつつ、Fit&Gapを重ねていくような形になります。
ある意味、要件整理とFit&Gapをしっかりやれば、自分たちが求めている要件が、
一般的なのか、個社要件なのか、標準対応できるのか、運用回避しないといけないのか、
が、事前にわかります。
私が一番危惧している流れとしては、メーカーの営業の言うことを鵜呑みにして、
要件の整理やFIt&Gapをやらずに、導入を決めてしまうことです。
但し、私はSIer以上に各メーカーや各ベンダーの言うことを聞くのは危険なケースがあると思っています。
メーカーやベンダーの営業トークを信じすぎるのは危険です。
もちろん、会社にはよりますが、一つの例として言うなら、
営業の評価は受注で決まる、失注したら導入側の責任になるような会社もあります。
この場合、営業は自社サービスで出来ないことや不足している部分を聞かれなければ言いません。
便利機能を使ったら出来ますよ、とかそれっぽい回避をしてきます。
でも、実は、自社製品の弱点は営業がよくわかっているケースが多いです。
こういう営業に注文してしまった場合、要件へのGapが分かるのは、導入側に回ってからになります。
つまり、契約後、ということになります。
契約後に、さぁ導入しよう、と思った矢先につまずくというよくあるパターンに陥ります。
「営業が出来るって言ってた」と言っても、導入側は「できません」としか言いようがなく、
お互いが不幸になっていることがおわかりいただけたかと思います。
何を言いたいかと申し上げますと、メーカーと直接話すなら、
As-Is → To-beを思い描いた上で、ちゃんとFit&Gapをやってください。
これをやらないと、思ってたのと違う!ってなりますので、絶対注意です。
とはいえ、救いなのは、現状クラウド時代になってきているが故に、
イニシャルでパッケージ買うわけではなく、月単位での契約なので、
止めたければ止められるということだと思います。
やはり、基本的な話なのですが、
ソフトウェアメーカーやSaaSベンダーは、自社の製品やサービスにマッチングして貰うことを前提に、
システムの開発・提供を行っており、お客様の業務に合わせることをしません。
お客様の業務上必要で、システムに置き換えられないこと、山ほどあると思います。
システムとのGapをどう埋めていくのか、ここがIT内製化の重要なポイントではないでしょうか。
さて、結局何が言いたいの?というお話だと思います。
私が言いたいのは、まだまだ、お客様がソフトウェアメーカーやSaaSベンダーを自社で調整して導入してくのには、ハードルが高いのではないか、と思っています。
淘汰されるかもと冒頭でお話ししてた、SIerが結局力を発揮するのかな、と想像できます。
要件を整理して、SIerにRFPを投げる(要件の整理はコンサルを使って貰うのが良いです)。
SIerからの回答で一番いいところに決める、結局今の日本はこの流れが一番王道なのかな、と思います。
・SIerを上手く活用していきましょう。
・自社だけでメーカーと直接調整するのは避けた方がいいケースがあります。
・As-Is分析をしっかりやりましょう。
・DX化=ITの内製化は、一気に振り切らないで、外部の力を借りて徐々に進めて行きましょう。
この記事が気に入ったら
フォローしてね!